間取り・デザインの見分け方

ひと味違う家づくりのコツ

 

気持ちよく、格好良い
ひと味違う家づくりのコツ

工務店やハウスメーカーから提示された案は、
どんなところに気をつけて検討すればよいのでしょうか。
家事動線や収納、日当たりや風通しなどのほかにも、
見逃せない要素があります。それは、空間の広がりやデザインの質。
ここでは、ひと味違う家づくりを目指す方のための
チェックポイントをお教えしましょう。

 

広さをチェック!

「畳数」にこだわり過ぎず、
空間の広がりで考える

「12畳のリビングダイニング」「10畳の寝室」、「6畳の子ども部屋」…。工務店やハウスメーカーから具体的な間取りを提示されると、希望した部屋の広さがきちんと確保されているのかを気にすることが多いでしょう。でも実は、畳数にこだわるのはあまり意味がありません。たとえ畳数が同じでも、部屋の形によって家具の配置方法や棚を置ける壁の長さは変わり、有効に使える広さも異なってくるからです。

部屋の広がり感も、畳数の大きさとは単純に比例しません。間取り図とは違い、実際の部屋は高さを備える3Dの空間です。吹き抜けの有無や天井の高さによって、感じ取る広さは違います。また視線が遠くに抜けるように工夫すれば、同じ面積の部屋でも視覚的な広がりを得られます。

つまり、必要以上に畳数にこだわるのは禁物です。間取り図を見ながら家具をどのように配置するか検討したり、設計上の工夫を担当者に聞いたりして、実質的な空間の広さを想像するようにしてください。

 

形によって使い勝手が変わる

上下に抜けがあれば広く感じる

上下左右に抜けがあれば広く感じる

 

神谷綜合建設の場合  
神谷綜合建設の場合

「このリビングが8畳?」。あるお宅をご案内すると、しばしばびっくりされます。ダイニングやキッチンと緩やかに区切ったリビングは8畳で、お客様の当初の要望よりは小さな空間になりました。でも実際に室内にたたずむと、8畳とは思えない広がりを感じられます。

その秘訣は、視線を上手にコントロールした設計にあります。リビングのすぐ外は道路ですが、高窓を持つ壁を配して外からの視線を遮断し、落ち着いた室内環境を確保しました。一方で、斜め方向に繋がったダイニングに向けて視線が抜けるようにし、視覚的な奥行き感を得ているのです。こうした工夫によって、ゆったりとくつろげるリビング空間が出来上がりました。

視線を上手にコントロール

 

二世帯住宅のつくり方

ちょうどよい面積配分がカギ、
親世帯、子世帯をバランスよく

二世帯住宅を建てる場合も、いろいろと気をつけることが出てきます。生活時間帯の違いが気にならないように動線を分離したり、子世帯の音が気にならないようにリビングや寝室を配置したり…。

ここで意外に難しいのが、親世帯住居の面積をどうするかという問題です。二世帯住宅では1階に親世帯、2階に子世帯の住居を配するのが一般的。ところが普通は子世帯のほうが部屋数も多く、広い面積を要するため、それに引きずられて親世帯の面積も必要以上に大きくなりがちです。面積を有効に使いつつ暮らしやすい家にするには、ときには日常の生活スタイルに応じて親世帯のLDKをコンパクトに抑え、その分、子世帯の部屋の一部を1階に回すといった工夫も求められます。

 

親世帯と子世帯のバランス

 

神谷綜合建設の場合  
神谷綜合建設の場合

二世帯住宅では、子世帯と親世帯の生活スタイルを汲み取ったうえで、適切な間取りをご提案するよう心がけています。「親世帯にLDKと客間がほしい」というご要望のあったある住宅では、実際の暮らしぶりをお聞きしたうえで客間を取りやめ、和室のリビングをご提案しました。コンパクトなダイニングと一体化したリビングは来客も迎え入れる使いやすい空間となり、建て主のご家族にも喜んでいただきました。

二世帯住宅でもう1つ気になるのは、音の問題です。できるだけ子世帯の音が親世帯に漏れないよう部屋の配置に気を配るのは当然ですが、どの程度の音が気になるのかについては個人差が大きくなります。そこで私たちは、必要に応じて以前手がけた二世帯住宅をご案内し、音の伝わり方を実際に体験していただきます。細かい点まで納得しながら計画を進めることは、二世帯住宅では特に重要です。

子世帯

 

親世帯

 

 

良いデザインとは?

格好良さにはワケがある
屋根で分かるその会社のデザイン力

スタイリッシュな外観、おしゃれなインテリア…。デザインにこだわりを持った家づくりを目指すお客様が増えてきました。でも、南欧風なのにどこかアカ抜けていなかったり、白いモダンなデザインでも何となくシャープさに欠けていたりなど、今ひとつピンと来ない家も少なくありません。どこに原因があるのでしょうか。

その会社のデザイン力を知るには、屋根まわりを見るのが一番です。何となくアカ抜けない印象の家は、たいてい屋根が分厚く、もったりしています。2階の屋根の位置が高くて壁の面積が大きい家も、全体のバランスが間延びして感じられます。軒先に大きな雨樋が延び、縦樋が外壁の目立つ位置へ無造作に取り付けられていると、雑然とした雰囲気になります。

逆に、屋根の端部を薄く納めたデザインの家は輪郭がシャープに浮かび上がり、きりっとした印象をもたらします。1階や2階の軒を低く抑えると、壁面全体のバランスも引き締まります。

格好良さを感じさせるデザインは、無駄な要素をそぎ落しています。見せたくない設備機器や配線は目立たない場所に隠し、室内の壁のスイッチ類はまとめて取り付け、天井の照明や換気口はラインを揃えて配置する。細かい配慮の積み重ねが、すっきりとした印象の空間をつくり出します。

モデルハウスや見学会に足を運ぶ際には、ぜひ屋根や室内の天井・壁を見比べてください。スタイリッシュなデザインの違いを、おのずと見極められるようになるでしょう。

 

屋根で外観の印象が変わる

 

神谷綜合建設の場合  
神谷綜合建設の場合

洗練されたデザインと高い性能を両立させるのが、神谷綜合建設の家づくりの基本です。たとえば屋根は、高い断熱性能を確保するために断熱材を入れると分厚いつくりになってしまいます。そこで神谷綜合建設では、しっかりした断熱性能を確保しながらも、屋根の端部を段状に細くなるように加工するなどして軽快に見えるよう配慮しています。

室内では、フローリングの貼り方にも注意しています。フローリングの方向によって、すっきりと部屋が広く見えるからです。壁に点在するスイッチの高さを統一し、ドア枠を細く見せるように処理するなど、デザインの細部まで目配りしています。

デザインを重視するあまり、使い勝手が悪くなったり、耐震強度が落ちてしまったりしては意味がありません。デザインと機能・品質の両面を追求していくのがカミヤ流。デザインへのこだわりは、施工や品質へのこだわりにもそのまま通じています。

南瓦町スタジオでご体感ください

デザインと性能を両立