熊本地震の倒壊【大谷】
2016/06/25(土)
営業部 大谷の日記
今回の熊本地震
Ms構造設計さんや、新建ハウジングさんなどの現地調査報告書をみると
①築10年の家が崩壊し、築20年の家が被害なし
①新耐震基準(2000年基準)以降に完成した木造住宅の被害
①耐震等級2の木造住宅の被害
などが確認されているようです。
築10年の家では、柱が引き抜けており、一階部分が完全につぶれてしまっております。
隅各部ホールダウン金物用アンカーが見当たらない事が判明されています。
また、耐震等級2レベルの家でも軟弱地盤の影響で被害がでたり、
壁位置の上下不揃い、連続開口、壁バランス、釘・金物の間違い等が原因と推測される
被害があります。
他にも家の石積が崩れて、道路を封鎖したり、隣の家に倒れ込んだ建物など
周りに被害を拡大した建物等もみられました。
2016年現在、我々が確認申請している建物は、
四号建築物の仕様規定の安全性で、壁量計算・四分割法・N値計算を検討
とする必要がありますが、
検討が必要なだけで 提出義務がなく、実際はやっていない
もしくはできない設計者さんも多くあるのが現状です。
今回の地震では 「前震で耐えても本震で倒壊する」といった連続する地震の被害例も多く、
そういった検討事項等も本当にやっているかどうかで、
取り返しのつかない事態になりかねないと感じました。
これから新築される方は、耐震等級の根拠や計算書等を見せてもらったり、第三者や国の認定を
受ける事などをお勧め致します。